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ブランドマーケティングとデジタル音声における4つの戦略

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そもそもブランドマーケティングとは?

ブランドや事業を立ち上げたばかりで、まだブランドマーケティングのことをよく知らない方のために簡単に説明すると、ブランドマーケティングとは、自社のブランドの評判を維持し、商品やサービスをオーディエンスに認知してもらうための長期的な戦略計画のことです。賢いブランドマーケターは、オーディエンスがよく利用する、ブランドとの親和性が高いマーケティングチャネルを使って、継続的にブランドの価値を発信しています。

ある調査では、マーケティングにおけるブランド戦略によって企業の収益総額が23%も増加 (英語)することがわかっています1。では、ターゲットオーディエンスとつながる強力なブランドマーケティング計画を作成するために、まず必要なことは何でしょうか?それは、オーディエンスが確実にいる場所で活動することです。 ここまで来たら、次に何を言いたいかはおわかりでしょう。Spotifyなら、目指すオーディエンスに確実にリーチできます。デジタル音声広告は、さまざまな場所の、広告のメッセージを受け入れやすい状況にいる消費者とつながれる重要なチャネルです。

ブランドのマーケティング戦略にデジタル音声を組み込む方法

ストリーミング時代が来るまでは、オーディオはブランドマーケターに見過ごされがちなチャネルでした。その理由は容易に想像がつきます。従来のラジオはコンテキストとのつながりがなく、推測によるオーディエンスターゲティングが主流だったため、音声広告の評判は良くありませんでした。しかし現在のデジタル音声広告は、マーケターがブランドを構築し、ターゲットとする顧客とのつながりを築くうえで大きな価値のあるツールです。 マーケティング活動でデジタル音声を活用するメリットは、リスナーがどこにいても広告を届けられることです。Spotifyのリスナーはお気に入りの音楽やポッドキャストを日常のさまざまな場面で楽しんでおり、複数のデバイスを使って1日2.5時間もの時間を再生に費やしています2。デジタル音声コンテンツは、リスナーのアクティビティを妨げるものではなく、引き立てるものなのです。 ここでは、リスナーとのつながり を目指す企業やブランドマーケターに向けて、おすすめの戦略を4つご紹介します。

1. 音を使ったブランディングで想起率を高める。

サウンドは、ロゴや特定のフォントと同じように、ブランドの個性やアイデンティティを伝えるのに役立ちます。さらに、ターゲットオーディエンスが多くの時間を費やすSpotifyのようなオーディオプラットフォームでのブランド認知度を高めることができます。

  • 75%

    デジタル音声の聴取率

    米国のデジタル人口の75%以上が、デジタル音声を毎週再生3
  • 1.5時間

    1日あたりの再生時間

    米国での1日のデジタル音声再生時間は1人あたり1.5時間4

ブランドのテーマ曲や効果音といったサウンドを使うことで、ブランドのアイデンティティを強化し、認知度を高めることができます。では、音を使ったブランディングを成功させるカギは何でしょうか?オーディエンスの認知と信頼を獲得するために重要なのは、シンプルさと一貫性です。

音でブランドを想起させる、シンプルなブランドキューを作成します。たとえば、広告の最初に配置する「こんにちは [ブランド名] です」といった音声ロゴや、ジングル、記憶に残るブランドキャラクター、誰でも知っている声優や有名人の声を使います (もちろん、無断利用は厳禁です)。Spotifyの調査では、クリエイティブメッセージ内で音を利用したブランディングを一貫して続けると、最終的にブランドキューによって想起率とブランドリフトが向上することがわかっています5

ですから、オーディオ要素を含む音声広告、動画広告、ソーシャル広告を作成 するときは、音声のブランドキューを追加してみてください。そうすれば、広告を耳にするリスナーに、「このブランドの広告は前にも聴いた」という印象を残すことができます。

2. ブランドのガイドラインを確立する。

さまざまなメディアチャネルやオーディオとの接点で一貫したブランドメッセージを届けるには、オーディオに関する明確なルールを確立することが大切です。ブランドのサウンドが全体のブランドアイデンティティに沿っているかを確認しましょう。これには、音声広告に挿入するナレーションの調子や、マルチフォーマットキャンペーンで使うBGMなども含まれます。 最初に、リスナーに伝えたいブランドの価値と、カギとなるメッセージを大まかに考えます。その後で、ブランドの全体的なサウンドスケープを構築するために、以下の点を検討します。

  • ブランドの価値とメッセージを伝えるには、どのような効果音を使えばよいか?
  • ブランドの個性やターゲットオーディエンスとの相性がいい音楽ジャンルは何か?
  • ナレーションの速さや抑揚はどうするか?
  • ナレーションではどのような年齢や個性の人物像を表現するか?

3. オーディエンスのコンテキストを考慮する。

リスナーは、運転中、トレーニング中、仕事中、シャワー中など、ありとあらゆる場面でSpotifyを聴いています6。Spotifyはログインリスナーの活動データから、リスナーが1日にどのデバイスを使ってどのようにストリーミングしているかを理解し、非常に関連性の高いメッセージを適切なタイミングで配信することができます。 目指すオーディエンスのコンテキストを理解 し、オーディエンスファーストの姿勢をブランドマーケティング戦略に取り入れることで、ターゲットリスナーにとっても自社の製品やサービスにとっても最適なタイミングでブランドを宣伝できます。

Spotifyの調査では、リスナーはそのときどきのモーメントや雰囲気やコンテキストを踏まえた広告を好むことがわかっています。コンテキストに即した広告はリスナーの体験を邪魔しないだけでなく、ブランドの印象を強める効果があります。

  • 65%

    パーソナライズされた音声広告に好感

    Spotifyリスナーの65%が、自分のためだけに作られたと感じるような広告に好感を持つと回答7
  • 75%

    コンテキストに即した音声広告を記憶

    Spotifyリスナーの75%が、そのときのモーメントや場面に即した広告は記憶に残りやすいと回答8

4. 競合他社から学ぶ。

競合他社の音声広告を研究し、うまくいっている点とそうでない点を学ぶことは、ブランドマーケティング戦略にオーディオを組み込むうえで大切なステップです。他社がオーディオを使ってどのようなブランディングをしているかを調べてみましょう。

  • オーディオファーストのチャネルを使ってどのようなブランドストーリーを伝えているか?
  • そのストーリーを生き生きと伝えるために、オーディオをどのように活用しているか?
  • こうした取り組みに対して、自分たちはサウンドをどのように利用して、独自のブランドアピールを展開できるか?

デジタル音声を使ったブランディングに取り組んでみませんか? 以下のフォームからお気軽にお問い合わせください。

原文記事(英語)

1:Forbes.com、「10 Marketing, Web Design & Branding Statistics To Help You Prioritize Business Growth Initiatives」、2018年8月 2:Spotifyファーストパーティデータ、グローバル、デイリーコンテンツ再生時間/デイリーアクティブユーザー数に基づく (無料ユーザー、マルチプラットフォーム)、2019年5月 3:GlobalWebIndex、2019年第1四半期~第2四半期および2020年第1四半期~第2四半期、米国、2020年8月 4:eMarketer、2021年4月 5:Nielsen Brand Effect & Kantar Brand Lift Insights、CPGのみ、2018年1月1月~2020年6月30日 6:SpotifyおよびKantar、TNS Research、米国、16~64歳、2020年、Spotify Freeユーザーの週間リーチ 7:SpotifyおよびKantar、TNS Research、米国、16~64歳、2020年、Spotify Freeユーザーの週間リーチ 8:Key Moments Survey、15~40歳のSpotifyユーザー、米国、英国、ドイツ、イタリア、スペイン、メキシコ、ブラジル、オーストラリア、2019年10月 * 「Strongly Disagree (まったくそう思わない)」から「Strongly Agree (強くそう思う)」までの段階で上位2つのボックスを選択した回答をもとに作成