Spotify 2023年第2四半期決算のハイライト
Spotifyの2023年第2四半期決算発表から、広告主や広告会社の皆さまにとって特に重要なポイントをお伝えします。
7月25日、 Spotifyは2023年第2四半期決算を発表しました。今期も予想を上回る新規ユーザー数を記録するなど、各マーケットで大きな成長が見られ、非常に好調な結果となりました。 月間アクティブユーザー数(MAU)は全世界で5億5,100万人(前年比+27%増)となり、四半期ベースで過去最大の純増数となりました。そのうち3億4,300万人が広告付きプランユーザー(前年比+34%増)と急速なユーザー数増加の傾向が続いており、広告収入は前年比+12%増となりました。この収益の伸びは主にポッドキャスト広告によるもので、オリジナルおよび独占配信ポッドキャストとSpotify Audience Network上の番組の広告インプレッションは、過去最高を記録しました。
Spotify Premiumとフリープランの両プランにおけるユーザーの増加は、Spotifyのイノベーション、パーソナライゼーション、そして高品質な音楽とポッドキャストへのコミットメントが継続的な成長の原動力となっていることを示しています。
私たちは世界No.1のオーディオネットワークとして、あらゆる規模の広告主の皆さまが、増加を続けるSpotifyのリスナーとエンゲージするためのさらなる機会を提供します。決算発表のハイライトをご紹介しながら、その機会について詳しくご説明していきます。
1. 広告プラットフォームとしての継続的なイノベーション - 効果測定のための新たなソリューションを提供開始
7月、効果測定ツール「Spotify Ad Analytics」のローンチを発表しました (2023年7月現在 日本未展開)。広告主や広告会社の皆さまが、マーケティングファネルのあらゆる段階でSpotifyへの投資効果をより正確に測定するためのワンストップソリューションです。本ツールは、音声、動画、ディスプレイを含むすべての広告フォーマットのパフォーマンス測定に使用できます。
さらに、Spotify Ad Analyticsによって、ポッドキャスト・パブリッシャーは、コンバージョントラッキングとアトリビューションを自身のコンテンツの販売時に提供することができます。つまり、広告主や広告会社は、デジタル音声広告のパフォーマンスを一元的に可視化することができ、Spotifyのポッドキャストや音楽を通じて配信される広告を誰がストリーミングしているのかを、より深く理解することができます。
「私たちは、優れたメディア・エコシステムの成功には優れた効果測定が必要であると考え、Spotify Ad Analyticsを導入しました。効果測定は、広告主が自分たちのどの戦略が目標達成に役立っているかを理解し、ROIを促進するためのマーケティングの意思決定を改善することに役立ちます。すべての広告主のインサイトとそれによる広告の最適化は、リスナーにとってより適切な広告体験をもたらし、音楽やポッドキャストのクリエイターの収益化にも貢献します。」
— ケルシー・ウー
Spotify シニアプロダクトマーケティングマネージャー
2. セルフサーブ型広告で目的別の広告掲載が可能に
さらに7月、セルフサーブ型広告プラットフォーム「Spotify Ad Studio」において「Objectives & Automatic Placement」という新機能の提供を開始しました (Spotify Ad Studioは2023年7月現在 日本未展開)。セルフサーブ型広告の広告主は、より広告の目標に沿ったキャンペーンを構築することができるようになりました。設定可能な目標は以下の通りです。
- リーチ:広告ができるだけ多くの人に見聞きされるよう最適化されます。
- インプレッション:同一ユーザーに複数回表示されたとしても、可能な範囲で多くメッセージを届けるよう調整されます。
- クリック:機械学習を活用して、SpotifyアプリのCTAカードとして表示される広告にエンゲージする可能性の高いユーザーにリーチし、広告主のウェブサイトへのトラフィックの誘導を支援します。
また、「automatic placement」を選択することで、Ad Studioのユーザーは、Spotifyで音楽だけでなくポッドキャストを聴いているリスナーにもより多く広告を聴いてもらうことができます。 これらのアップデートから、私たちがいかにセルフサーブ型広告の機能拡充に注力し、広告主の皆さまの目標達成を支援しているかがお分かりいただけるかと思います。
3. Spotifyのパーソナライズされたデジタル体験が、カンヌライオンズでアワードを受賞
Spotifyは、マーケティングと広告の祭典「カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル」に今年も参加しました。今年は、ユーザーが自身の聴取履歴から1年を振り返ることができる年末恒例のキャンペーン「Spotifyまとめ 2022」がパーソナライズド・ストーリーテリング&エクスペリエンス部門でゴールドを受賞しました。
「Spotifyまとめとは、Spotifyについてではなく、オーディオカルチャーの世界についてのものです。」とSpotify グローバルマーケティングヘッドのタジ・アラヴィは言います。「本キャンペーンは、毎年末にファンとクリエイターに特別なモーメントを届けるとともに、次年以降もユーザーのためにイノベーティブで刺激的な体験を創造し続けるという私たちのコミットメントを再確認するためのものでもあります。」
Spotifyのディスカバラビリティとパーソナライゼーションのパワーを活用したSpotifyまとめは、リスナーはもちろん、クリエイターの皆さんにも毎年ご好評いただいています。ユーザーはその年によく聴いていた楽曲だけでなく、よくストリーミングしていたポッドキャストも知ることができるので、ポッドキャスト広告の広告主は、表示されたポッドキャスト経由でSpotify Premiumのユーザーにメッセージを届けることができます。
カンヌライオンズのSpotifyの特設ブース「Spotify Beach」では、スペシャルなゲストたちとのパネルディスカッションを通じて、オーディエンスとより有意義な形でつながるためのヒントから信頼性を意識したクリエイティブのベストプラクティスまで、マーケティングに関する多くのヒントやインスピレーションを広告主の皆さまにシェアしました。