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Spotify 2023年第3四半期決算のハイライト

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Spotifyの2023年第3四半期決算発表から、広告主や広告会社の皆さまにとって特に重要なポイントをお伝えします。

10月24日、Spotifyは2023年第3四半期業績を発表しました。当期は主な指標すべてにおいて業績予想を上回り、再び黒字に転換しています。

月間アクティブユーザー数 (MAU) は、全世界で5億7,400万人 (前年比+26%増) となり、予測を200万人上回りました。第3四半期の純増数としては、企業として過去2番目に高い数字となりました。 そのうち3億6,100万人が広告付きプランユーザー (前年比+32%増) と、と急速なユーザー数増加の傾向が続いており、広告収入は前年比+16%増となりました。この継続的なビジネスの伸びは、私たちの音楽広告フォーマットや、Spotifyオリジナルおよび独占配信ポッドキャストとSpotify Audience Networkにおけるポッドキャスト広告に対する需要の高まりによってもたらされています。

前四半期と同様、Spotify Premiumと無料プランの両ビジネスにおいて良い結果が見られたのは、消費者とクリエイターの体験を常に向上させることで、比類ない価値をユーザー・ベースに提供するというSpotifyのコミットメントによるものです。また、Spotify CEOのダニエル・エクが述べているように、第3四半期に実施されたSpotify Premiumの値上げを考慮すると、この勢いはとても意義深いことです。

このような上昇傾向によって、広告主の皆さまは、世界トップクラスのデジタルストリーミングネットワークを通じてオーディエンスにリーチし、より効果的にエンゲージできる機会が増えることになるでしょう。あらゆる規模の企業のために広告プロダクトを開発し続ける中で、そのようなインタラクションをこれまで以上にインパクトのあるものにすることが、私たちの使命です。

1. セルフサーブの広告主は、動画広告のキャンペーンをユーザーがSpotifyアプリにフォーカスしているタイミングに最適化できるように

Spotifyでは、計測可能なマルチフォーマット広告ソリューションで、あらゆる規模のブランドやビジネスをサポートすることを目指しています。9月にはセルフサーブ型広告管理プラットフォーム「Ad Studio*」で動画視聴目的のキャンペーンの提供を開始。米国、カナダ、英国の広告主が、ユーザーがSpotifyアプリをアクティブに使用しているときに、オーディオ視聴中の画面で配信される動画広告のビューに対してキャンペーンを最適化できるようにしました。

2023年10月現在 日本未展開

セルフサーブの広告主がより多くのメリットを享受し、広告目標を達成できるよう、Ad Studioの新ツール導入や機能改善に、今後も継続的に取り組んでいきます。

2. 北米でNo.1のコネクテッドTVサービス「Roku」のSpotifyアプリで、動画広告の掲載がまもなく開始

9月、Roku上のSpotifyアプリに動画広告を導入することを発表しました。これにより広告主は、北米で最も人気のあるコネクテッドTV (CTV) サービスでSpotifyのコンテンツをストリーミングしているオーディエンスに、動画広告でリーチできるようになります。

このパートナーシップの拡大は、Spotify CTV Partner Networkの立ち上げに向けた第一歩です。それは、消費者が従来のラジオやテレビのようなリニアチャンネルに代わって、自分の好きなコンテンツを見たり聴いたりするためにデジタルストリーミングサービスを利用するようになってきているということです。

「Spotifyをあらゆるデバイスで誰もが利用できるようにすることが私たちの長年の目標であり、今回のRokuとのパートナーシップは、Spotifyのユーザーにリーチする手段をさらに増やしたいという広告主からの声に応えるものです。」と、Spotifyの広告部門 最高責任者のリー・ブラウンは述べています。 「両ブランドはストリーミング革命の最前線で、共に広告主がコンテンツに没頭しているユーザー達とつながる機会を増やすために投資を続けています。」

3. 継続的な動画やAIソリューションによるポッドキャストのイノベーションで、広告主と新たなオーディエンスをつなぐ

Spotifyは現在、世界中の多くの主要マーケットで最も利用されているオーディオ・ポッドキャストのプラットフォームであり、米国では第一位のポッドキャストパブリッシャーです。ポッドキャストを定期的に聴取するリスナーは1億人を超え 、2019年以降にSpotifyで少なくとも1つのポッドキャストを聴いたことがある人は5億人を超えます。全世界で、現在500万以上の番組があり、170以上のマーケットでポッドキャストを利用可能です。

ポッドキャストの驚異的な成長には、驚異的なイノベーションが不可欠です。9月には、ポッドキャスト用音声翻訳を試験的に導入しました。これはAIを活用した画期的な機能で、リスナーはポッドキャストを複数の言語で、ポッドキャスターの声で楽しむことができます。また、第3四半期末にはビデオポッドキャストの数が10万件を突破しました。

ポッドキャストは、より深くコンテンツとエンゲージするのに最適なフォーマットです。Spotifyのポッドキャスト広告によって、マーケティング担当者は、Spotifyの広告付きプランのリスナーとPremiumリスナーの両方に、彼らがコンテンツに没頭しているタイミングで、声優またはポッドキャスターによる音声広告でリーチすることができるようになります。

4. SpotifyがWPPのプロダクトとソリューションに直接統合された初のオーディオプラットフォームに

8月には、世界最大のマーケティングコミュニケーション企業であるWPPと、これまでにない新しいパートナーシップを発表しました。Spotifyの広告プロダクトやファーストパーティーインテリジェンスにいち早くアクセスできるようにし、広告にエンゲージしたオーディエンスに広くリーチするクリエイティブな手段をクライアントに提供するというものです。

これに伴い、私たちはWPPのクライアントの音声広告が、どのようにエンゲージメント、感情的な動き、記憶などを引き起こすかを探る、Sonic Scienceレポートを作成しました。このようなインサイトによって、WPPのクライアントは、より効果的な広告戦略を立てることができるようになります。さらに、この契約により、SpotifyはWPPの社員とクライアントに対して、デジタルオーディオのクリエイティビティとSpotifyの革新的な広告プロダクトに焦点を当てたトレーニングも提供します。

このパートナーシップは、より多くの広告主の皆さまにSpotifyのファーストパーティーインテリジェンスとクリエイティブな機会を提供し、より広くオーディエンスとエンゲージしていただくためのSpotifyの継続的な取り組みを証明するものです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

Spotify広告で世界中のSpotifyリスナーにメッセージを届けたい広告主の皆さまは、ぜひ下記の「お問い合わせフォーム」からご連絡ください。