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Spotify 2023年第1四半期決算のハイライト

Spotifyの2023年第1四半期決算発表から、広告主や代理店の皆さまにとって特に重要なポイントをお伝えします。

4月25日、Spotifyは2023年第1四半期決算を発表しました。昨年第4四半期の決算で見られた勢いは今年も続いており、ほぼすべての指標において予想を上回り、2018年以来最も高い業績となりました。Spotifyのプラットフォームは現在、全世界で5億1,500万人の月間アクティブユーザー(前年比+22%増)を有しています。そのうち3億1,700万人が広告付きプランユーザー(前年比+26%増)、そして広告収入は前年比+17%増となっています。このような有料と無料、両プランにおける会員数の増加は、Spotifyの継続的な成長が、高いオーディエンスエンゲージメント、そして音楽やポッドキャストなどのコンテンツの強さによって促進されていることを示しています。

3月に開催されたStream Onでは、ユーザーがSpotify上で新しい音楽、ポッドキャスト、オーディオブックなどのコンテンツをより速く簡単に発見できるようにするために再構築された、ダイナミックかつインタラクティブな体験の数々を発表しました。また、新しいパーソナライズされたAIガイドである「DJ」のベータ版を北米のユーザーに提供開始し、パーソナライゼーションへの取り組みを強化しました。

第1四半期決算の発表から、広告主や代理店の皆さまにとって特に重要なポイントを3つご紹介します。

1. Spotifyはあらゆる規模のブランドや広告主の皆さまのためにプロダクト開発を継続

2023年第1四半期は、ヨーロッパでの新しいダイナミック広告フォーマットの導入から、パフォーマンスのトラッキングおよび効果測定方法の拡大まで、いくつかのSpotify Advertisingプロダクトのマイルストーンがありました。

今月初旬、私たちはポッドキャスト広告*にインタラクティブ性を取り入れたCTAカードをドイツにも拡大することを発表しました。CTAカードは、ビジュアルとカスタマイズ可能なテキストを組み合わせ、明確でシンプルなメッセージを訴求し、ポッドキャスト広告では初となるクリック可能なCTAを提供します。 *2023年4月時点 日本未展開

昨年、米国でポッドキャスト広告用のCTAカードを展開して以来、リスナーに対してSpotifyアプリ上でCTAカードが表示される場所を、音声広告の視聴中と視聴後に増やしました。これにより、広告主が指定したURLへのトラフィックが増加するなどの成果をあげています。

さらに、セルフサーブ型広告マネージャーのSpotify Ad Studio*は、Click optimization goalと音楽用のCTAカードのグローバルローンチによって、2023年第1四半期に大きく進化しました。ポッドキャストと同様に、音楽のCTAカードは、オーディオ広告を視聴してから8時間以内にSpotifyアプリのさまざまな画面に表示されるため、Spotifyユーザーの行動喚起の機会を複数回にわたって促すことが可能になります。また、Ad Studioの展開をブラジルでも開始。ブラジルの広告主がより気軽にオーディオやビデオ広告作成できるようになったほか、世界中の広告主が音声広告を通じてブラジルのオーディエンスにリーチできるようになりました。 *2023年4月時点 日本未展開

2. デジタルオーディオが広告主にとって健全なマーケティング投資であることを示すさらなる証拠が調査によって明らかに

今年の2月、私たちはSonic Science Vol.2を公開しました。これは、Spotifyのデジタルオーディオ(広告を含む)がリスナーの日常生活にどのように関わっているのかについての生体測定調査レポートです。Spotifyでオーディオを聴いているときに、エンゲージメント、気分、広告想起がどのように変化するのか、また、実際のリスナーの物理的状況が、視聴するオーディオの選択にどのように反映されるのかを調査しました。

調査の結果、人々は食事や仕事、通勤や運動など、日常のさまざまな活動のなかでデジタルオーディオに触れていること、また、どのような活動においてもSpotifyでオーディオを聴くことで気分が向上し、広告想起率が高まることがわかりました。

“本調査は、人々が日常生活のあらゆる場面でSpotifyのデジタルオーディオ広告を視聴し、広告で紹介されたブランドを記憶していることを明らかにしています。 ストリーミングオーディオが従来のメディアと異なるのは、人々が視聴体験をカスタマイズできることです。広告主はこの特性を活かし、人々が視聴中に行っている活動や視聴しているオーディオに合ったコンテンツを提供することができます。これは広告主にとって大いに活用すべき機会だと思います。”
- Josh McDermott, Ph.D. (Sonic Science Vol.2 アドバイザー)

3. ラジオ放送局は既存のオーディオコンテンツをオンデマンドのポッドキャストにすることで、新規の若年層リスナーへアプローチ。広告主はエンゲージメントの高いオーディエンスとつながる機会を獲得

直近、私たちは、企業向けパブリッシャーとプロのポッドキャスター向けのポッドキャストプラットフォームであるMegaphone*で、Broadcast-to-Podcast’ (B2P) (英語) をローンチし、ラジオ放送局が既存の音声コンテンツをオンデマンドのポッドキャストコンテンツに変換できる機能を提供しています。この技術により、すでにポッドキャストを利用している放送事業者もこれから利用を開始する事業者も、既存コンテンツを活用して、デジタルラジオへ移行している若年層にアプローチし、Spotify Audience Networkを通じて収益ポテンシャルを拡大する手段を得ることができます。 *2023年4月時点 日本未展開

これは広告主にとっても朗報です。Spotifyでポッドキャストをストリーミングしている、エンゲージメントの高いリスナーにまでターゲットを拡大できるようになるのです。

私たちの第1四半期の記録的な成長についてさらに詳しく知りたい方は、ポッドキャスト「Spotify: For The Record」(英語) をお聴きください。

拡大を続けるSpotifyのリスナーにリーチしたい方は、Spotifyの営業担当者までお問い合わせください。